知的障害の息子が「1人でお留守番」をマスターできた理由|放デイ拒否から自立へ繋がった成功体験

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こんにちは、「あひるのお」です。 このブログでは、発達障害児を育てるパパ・ママの心が少しでも軽くなるような、僕のリアルな体験談を発信しています。子との日々の試行錯誤の中で「これはやってよかった!」と感じたことがたくさんあります。今日はその中から、多くの親御さんが悩む「お留守番と自立」についてお話しします。


この記事はstandfmで配信したものを整理して、テキスト化しているものになります。一緒に配信を聞きながらだと話のイメージがつきやすいかもしれません。以下のリンクを押すと音声配信を聞くことが出来ます。

音声配信はこちら

1. 学校を休んだ息子。でも、昔のような「不安」はありません

今、僕は夜勤明けに少し仮眠を取り、修行中の畑に向かっています。 実は今日、中学生の息子が学校を休んでいます。昨夜、不安からか寝付けず、体調を優先しての判断です。

かつての僕なら、「息子を1人にして仕事(畑)に行くなんて考えられない」と、パニックになっていたでしょう。でも今は、「いってらっしゃい」と送り出してくれる息子を信じて、家を空けることができています。

なぜ、あんなに不安だったお留守番ができるようになったのか。そこには「絶望」から始まった転換点がありました。

2. 「放デイ拒否」という絶望が、自立へのきっかけだった

数年前、コロナ禍の影響で生活リズムが崩れ、息子は通っていた放課後等デイサービス(放デイ)へ行けなくなってしまいました。 必死に新しい預け先を探しましたが、返ってくるのは冷たい言葉ばかり。

「ちょっと息子さんは、うちでは難しいですね……」

何軒も断られ、家計も厳しくなり、妻の負担は限界。まさにどん底でした。「親が一生付きっきりでいなければならないのか」と、絶望したのを覚えています。

しかし、この「どこも預かってくれない」というピンチが、逆に「家で過ごす力をつけるしかない」という覚悟に変わったのです。

3. 知的障害の息子が「お留守番」を成立させた3つの小さな一歩

最初から長時間のお留守番ができたわけではありません。
1〜2時間の練習を積み重ね、また、以下の「道具」と「ルール」を活用しました。

① スマホの「音声入力」がコミュニケーションの壁を壊した

実際の息子からのLINEを掲載。不安が強い特性がよく表れています。

文字を書くのが苦手な息子にとって、スマホは最強の武器になりました。 「音声入力」を使えば、伝えたいことをLINEで送れます。 不安な時は大量にメッセージが届きますが、それも彼なりのSOS。 さらに驚いたのは「自撮り動画」です。普段は目を合わせるのが苦手な自閉症の息子が、カメラ越しには僕の目を真っ直ぐ見て話してくれる。これは嬉しい発見でした。

② ゲーム『ルイージマンション』が孤独を「楽しい時間」に変えた

自信のないルイージの顔写真が自分と似ていると言っていたので、この写真(ルイージの写真)を載せます

1人で過ごすには、没頭できるものが必要です。息子が興味を持ったのは、意外にも少しホラーなゲームでした。 「臆病なルイージが自分に似ている」 そんな共感から始めたゲーム。妻は「無理だよ」と反対しましたが、「失敗してもいいから」とやらせてみた結果、僕でも苦戦するステージをクリアするほど上達しました。これが彼の大きな自信になったのです。

③ 「安全を守るための2つの鉄則」

ルールは極めてシンプルにしました。

  • ピンポン(来客)が鳴っても絶対に出ない
  • 火は絶対に使わない この約束を守れば「学校を休んで自由な時間を得られる」というメリットを提示したことで、彼はルールを徹底して守るようになりました。

4. 「どうせ無理」ではなく「やらせてみる」勇気

振り返ってみると、一番の壁は「知的障害があるから、1人は無理に決まっている」という僕たち親の思い込みだったのかもしれません。

もちろん、今でも「しつこいくらい確認のLINEが来る」といった課題はあります。でも、それは彼が自分で自分をコントロールしようと頑張っている証拠です。親ですから、素直に受けてあげたいと思っています。

チャンスは、意外なところに転がっています。 「無理だろうな」と思うことも、少しだけ背中を押してやらせてみる。失敗したら「ごめんね」でいいんです。その積み重ねの先に、今回のような「お留守番」という大きな自立が待っていました。

5. 最後に:農業と福祉を繋ぐ「未来」へ

僕は今、将来的に「農業×福祉(農福連携)」で、息子のような子たちが働ける場所(就労継続支援B型事業所など)を作るために修行をしています。農福連携が出来れば、最悪自分の所で見れる。その間に、「自立」について、息子に伝えられると思っています。それは、「働く」ことを通じての自立です。「働いて自分の稼いだお金で楽しみを買う」ことも、大切な自立だと考えているのです。

お留守番ができるようになったことは、彼が将来、社会で生きていくための「自立」への第一歩だと信じています。

実際の画像。子供たちと一緒に、農業にチャレンジしています

皆さんのご家庭では、「これをやらせてみたら意外とできた!」というエピソードはありますか? ぜひ、コメントやメッセージで教えてください。小さな気づきを共有して、一緒に頑張っていきましょう。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

あひるのお

 たいしたアヒルじゃないのです(笑)

2019年に養子縁組にて知的障害・発達障害(自閉症・注意欠陥多動症・強迫性障害)のパパに。 あわてんぼう&おしゃべりな(自閉傾向・多動性の傾向あり)娘もいる4人家族です。

結婚して早々は、「試練すぎる茨道」。そこから脱して、今は、(問題は山積しながらも)「幸せ」を感じれるようになりました。
 
 職歴は、高齢者福祉から子供の将来を考え児童福祉分野(放課後等デイ)に転職。児童福祉ソーシャルワーカー(社会福祉士)・相談支援専門員・介護支援専門員・介護福祉士・福祉用具専門員・児童指導員・SST研修修了。社会福祉士としての専門分野は「家族」となります。10年間発達障害児児童を見つめてきた実績を、現在の発達障害児家族と、未来の発達障害児家族のために、役立てられたらと願います。

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