発達障害系の本の紹介

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発達障害の本を読みという事 

これまでに読んできた発達障害の本について紹介していきます。あくまで個人的に読んできた本です。

 僕が考えるに、こういった本で学ぶというのは「親としての優しさを身につけるためになる」と僕は思っています。療育や教育・子育てって正解を見つけるのは、本当に難しいです。昨日の晴れが、今日の雨みたいなことは頻繁に起こりますしね…(笑)

 そして、障害児の療育は、自分の子供の頃の「親の教育」と「障害児教育」の狭間にたって、日々、葛藤することが多いと思うのです。「叱っちゃ駄目!」と医師や学校の先生、支援者から言われるけれど、「このままで本当に良いの?これは単なる我がままでは?私の子供の頃は親が…」と日々の葛藤があると思います。そうなると、本当に親として辛い時に、「楽な方」へと流されてしまう自分もいるんですが、こういった本の多くで学ぶことで、叱らない教育だったりの『根拠』を知ることが出来るので、「流されない」「ぶれない」親になれたりします。一時的なことかもしれませんが、ネガティブな心を捨てられたりもします。つまりは、自分の子供の辛さを理解して、そこに寄り添うことが出来る。それって、凄く優しいママになれるってことだと思います。子供に向ける視線が、「明日のうちの子の天気はなんだろう?」に惑わされることなく、「一直線の優しい視線」に変わる

僕は、そのために本を読むし、日々学んでいます。

共感が出来た本やDVD、障害について考えさせられた本などを紹介していきます。どこが一番とか甲乙つけがたいので興味のある人はリンクから読みやすそうなものを探ってみるのも良いかもしれません。

※障害を学ぶということでは、「資格を取る」というのも一つの手になるかもしれません。また、保護者の友人などでは、僕のように、その世界を学ぶという意味で、放デイや障害者施設、作業所で働こうって人も多いように思います。

本の紹介

東田直樹さん 

①「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」

この本は、自閉症の当事者が書いていることで、自閉症の方の気持ちを知る上で、一番納得のできる一冊です。世界的にもよく知られている本で、うちではこの方の講演にも行きました。公演中でも飛び跳ねていたのが印象的でした。

②「この地球に住んでいる僕の仲間たちへ」

お母さんが登場する唯一の本かと思います。直樹さん支える立場のお母さんのことも分かり、自閉症の理解が保護者の側面からも深まります。DVDで、お母さんがフラッシュカードをしていたりして、その努力を感じれたりもします。

杉山登志朗先生 

杉山先生の本は、息子の主治医からの紹介がありました。また、僕が信頼している地域で有名な知識のある方からも「一度読んでみて」と勧められました。日本における発達障害の権威の方ですね。発達障害の事について知りたい時は杉山先生の本は必読かなと思います。杉山先生は、凄く直球な方で、言い切りもあり、思いの熱い先生です。本当に障害児保護者の味方になってくれる方だと思います。

①「子育てで一番大切なこと」

「対話形式」にしているので比較的読みやすいです。放デイに僕が勤務してからは、虐待などを目の当たりにすることもあり、「愛着形成」の重要性を感じます。間違った躾をしないことは、とても大切だと思えます。

②「発達障害の子どもたち」

せっかくなので、杉山先生の本をもう一冊。少し難しい面もありますが、発達障害の基本の書みたいなものだと思います。一読、必須かなと思います。

重度の子の対応について

これも、自分が信頼している先生からの紹介で読みました。強度行動障害支援者養成研修の新カリキュラムに対応したテキストです。要は支援者向けの本なのですが、当然に保護者様が読んでも、とても参考になるかと思います。特に、「具体的対応策」が書いてるので、困りごとに対して基本的な知識を得るのには十分すぎる内容だと思います。

基礎研修の本ですので、その内容はかなりしっかりしています。ABC分析や、PECSについても理解できます。重度の子(この言い方好きではないんですが)の保護者様にとっては読んでみて支援について考えさせられるし、参考になることも多いと思います。事業所を選ぶ際の支援者の実力も図れるような本です。もちろん、事業所の方には、強度高度障害の研修を受けるからということでなくても、一度は読んで欲しい本です

就学前教育のために

どの保育園やクラスにもいる“気になる子” のさまざまな背景に対応するサポート実例を紹介しています。人の話を聞かない子・落ち着きがない子 ・集中力がない子 ・乱暴な行動が多い子 ・理解がゆっくりな子 ・不器用な子 ・こだわりが強い子 ・パニックを起こしやすい子 ・切り替えが苦手な子 ・落ち込みやすい子 ・感覚が敏感・鈍感な子 などなど具体的な事例で、考え方を整理することが出来ます。例えば、同じ「落ち着きがない子」でも、筋力が弱くてじっと座ることができないのか、切り替えが苦手で落ち着いて活動ができないのか、背景がちがえば、サポートの方法もことなります。 目の前にいる一人ひとりの子どもと向き合い、最適なサポートを考えるヒントを紹介しています。

新星出版社 「気になる子の保育サポートブック」

就学前の発達障害児保護者様向けの本です。発達障害と区切るのではなく、「何でうちの子は…」と気になる所は少しずつ解決していこうという本です。就学前の子育ては大変ですし、不安だと思います。特に味方になってくれる方も少なく感じ、孤立感を感じることも多いのが就学前だと思います。そんな中で、子供への基本的な対応を学べる一冊かなと思いますし、読みやすい本だと思います。就学前の対応に困ったら読んでみてください

就学前の発達障害児保護者様向けの本です。就学前においては、早期療育が良いと言われます。ただ、早期療育といってもきちんとした専門理解のある支援者に出会うことが第一前提だろうとは思います。そういった中で、この本は作業療法チームが関わっているため、とても参考になると思います。

ABA法について

①中央法規 「発達障害のある子のABAケーススタディ」

応用行動分析について学べる本です。ABAケーススタディやSST(ソーシャルスキルトレーニング)は、ペアトレで指導されることが多いようです。具体的なケースで分けられ、事例検討をしながら学べるので、きっと自分のお子さんと似ている事例があるので、参考になると思います。

② 「ABAトレーニング」

本書では、家庭や園・学校で実践できる、ABA(応用行動分析)トレーニングを解説しています。「切りかえができない」「約束を守れない」「指示を出されてもうまくできない」など、自分のお子さんと同じ行動に対してどう接するかという視点で、そこから読むのも良いと思います。

発達障害児の「親無き後」のお金についての本

親亡き後については、日々、悩むし、根本的に僕ら保護者はそこに向かって生きているようにも思います。もちろん、それは健常者の親であっても同じですが、人様の力を借りて生きていくという視点で考えると、障害児の「親亡き後」というのは非常に重要であり、「その時までに僕らは何をするべきなのか」と常に考えてしまいます。そして、それは僕らの一つの目標になるはずです。子供の未来を少しでも輝かせるために、今、自分が何をしていくべきかをしっかりと見つめる必要があり、また、それは財産(経済力)という点になるのかもしれません。

①「まんがと図解でわかる 障害のある子の将来のお金と生活」

障害のある子の福祉とお金についての本。イラストや漫画形式なので比較的読みやすいと思います。最終章の「親あるあいだの準備で一番大切なこと」が、保護者として参考になりました。ただ、表紙の「親なきあと 障害があってもこれで安心!」というのは間違いですよね。永遠に心配です(笑)

②「発達障がいの子ども お金のこと 親が亡くなった後のこと」

著者の平野厚雄さんは、障害児のパパという当事者です。だからこそ、親亡き後について真剣に考えてくれている方かなと本を読んでいて感じます。そういった方の本ですので、信頼して読むことが出来ました。少し古い本にはなりますが、今だに読んで損は感じないになっていたまに読み直しています

偏食・食事について

偏食などで栄養について悩むことも多いかと思います。そういった点で、うちのママは下記の本を読んで学んでいます。栄養については、子育ての上では重要ですよね。その点については、以前にもblogに書いているので参考にして頂ければと思います。

偏食を改善する方法について | 発達障害児家族のために… 陽(はる)の日日記↗

①「発達障害は食事でよくなる」

娘の担当の心理士の方が栄養に関して詳しくて、勧められた本でした。「発達障害は食事で良くなる」という題名がインパクトがありすぎて不安にもなりますが、栄養に関しての知識を深めることは、適切な成長に関して、それが発達障害であってもなくても重要だと考えに至りました。妻の方は、「乳製品は今の時代は…」とか「腸内環境がアレルギーに」とか学ぶことが出来たようですが、自分としては、①陽を浴びる②適切な運動をする③食事をとる④睡眠をしっかりとるが重要だと思えるようになっていて、その一つの「食事」に向き合うきっかけになりました。

②中央法規 「発達障害児の偏食改善マニュアル」

以前に私の勤めている放デイで「偏食」についての相談があり、Xのフォロワーさんから勧められて購入した本です。信頼性が高いのは、中央法規の出版だからです。知らない人も多いかもしれませんが、福祉の専門学校や資格取得の際に使われる教科書の多くが中央法規なんですね。その中央法規が偏食についての本を出版しているので、信頼性が高く改善策を考えることが出来ます。ただ、レシピとかではないので注意してください。

心が疲れた時に…(意外な一冊)

D・カーネギー 「道は開ける」

妻と結婚する前のことでしたが、妻があまりに悩んでいて、人生が終わりのような様相だった時に、勧めた本でした。障害福祉とは関係のない超有名なビジネス本なんです。ある時に、たまたまバックに入っていた本で、深くは考えず「良い本だよ。読んでみたら」と見せただけだったのですが、妻は読んでいたようです。それから8年たったつい先日…妻から「実はさ、苦しい時に紹介してくれたパパの本…道は…道は…なんだっけ?あれは読んで良かったんだよ。実は、結構に救われたんだよね」と言われました。障害児のママは悩みが深いと思います。一読して心が救われることもあるかもしれません。

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