ペアレントトレーニング 第2回 自閉症とは?

ペアトレ・放デイスタッフ向けの基礎知識講座

今回から動画解説を自分で行いたいと思います。内容とblogには、それぞれ異なる話を補足的にいれている事もあります。動画にしているのは、忙しい保護者様がblogを読む時間がないかもしれないことを考慮した上での話の内容になっています。

自閉症とは?

自閉症は広汎性発達障害の一つ 幼少期に見られる神経発達障害 自閉症スペクトラム障害(ASD)とも呼ばれる コミュニケーションや社会的相互作用に困難を伴うことが特徴

主な特徴

社会的相互作用の困難

  • 目を合わせる、微笑みかける、他人との関係を築くことが難しい。
  • 共感や感情の共有が難しい。

コミュニケーションの問題

  • 言語の発達が遅れる、または全く話さない場合がある。
  • 非言語的なコミュニケーション(ジェスチャー、表情など)が難しい。

行動や興味の狭さ

  • 特定の物事に対する強い執着や興味。
  • 繰り返しの行動やルーチンを好む。

自閉症の原因

自閉症の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因と環境要因が関与していると考えられています。複数の遺伝子が関与し、妊娠中の環境要因も影響を与える可能性があります。

診断と治療

診断

専門の医師や心理士によって、観察や情報収集、標準化された評価ツールを用いて診断されます。早期診断と早期介入が重要です。

日本における発達障害の診断基準は、主に以下の診断マニュアルに基づいて行われています。

  1. DSM-5 (精神疾患の診断と統計マニュアル 第5版): アメリカ精神医学会が作成したもので、世界的に使用されています。自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害などの発達障害の診断基準が詳細に記載されています。
  2. ICD-11 (国際疾病分類 第11版): 世界保健機関(WHO)が作成したもので、日本でも使用されています。DSM-5と似た内容ですが、ICDはより国際的な基準に基づいています。

治療

行動療法

応用行動分析(ABA)など、行動を改善するための療法。 行動療法は、特にADHDのような発達障害を持つ子どもたちに効果的な治療法で、行動を観察し、その行動を改善するための支援をする手法です。行動療法は「望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らす」ことを目指します。

言語療法

言語の発達を促し、コミュニケーション能力を向上させる。 言語療法(スピーチセラピー)は、特に発達障害や言語発達の遅れがある子どもに対して、言語やコミュニケーションスキルを高めるための支援を提供する方法です。これは、言語理解や発話、コミュニケーションスキルの向上を目的とし、言語聴覚士と呼ばれる専門家が支援を行います。

教育的支援

特別支援教育や個別指導など、学習のサポート。教育的支援は、発達障害や学習困難を抱える子どもたちが学校や社会でより適切に学び、成長できるように、教育環境や指導方法を工夫する支援です。教育的支援の方法は、子ども一人ひとりの特性やニーズに合わせて組み立てられ、学校や家庭、コミュニティ全体で支えられます。

社会の理解と支援について

自閉症の人々が社会でより良い生活を送るためには、周囲の理解と支援が不可欠です。教育機関、職場、地域社会が協力し、個々のニーズに応じた支援を提供することが重要です。 自閉症に関する知識を広め、偏見をなくすために、理解と共感を持って接することで、自閉症の人々がより良い社会生活を送る手助けをしましょう。

まとめ

 うちの息子は自閉症の特性が強い子です。ペアトレのブロの⑤あたりで、「自己肯定感の低下」についての解説動画を作ってあります。もう少ししたら、ブログ作成とともに上げていきたいと思っています。

 その際に、『自閉症特性は不安から引き起こされるもの』という見解を説明してます。卵が先か鶏が先かのような話になりますが、いずれにせよ、自閉症のみならず、発達障害のあるお子さんは、「不安」がついて回ります。周りの子と同じように出来ないというのは、本人にとっても苦しいことです。そこから引き起こされる不安。それは、私たちが考えるよりも、本人にとっては苦しいことのように思えます。

 そういった自信を持ちづらい特性のある子を、社会が支えるというのはとても大切なことだと思います。ぜひに、支援者の方も理解を示して頂き、子供たちの未来を支えて頂ければと思います。また、保護者様も、子育てが辛い時もありますが、「本人が一番つらいのだ」ということを、子育て基本的支柱おいて頂けたらと思います。

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