発達障害児パパ日記 『息子の特別支援学校高等部入学式』とその裏話

家族の記録
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『特別支援学校高等部入学式』

今日は息子の高等部の入学式。

朝からバタバタしつつも、制服姿を初めてみて、感無量。
細い線の息子は、制服がばっちり似合っていました。

「〇ちゃん…パパ、泣けちゃう」

そんな言葉を息子にぶつけていました。
息子のためにネクタイをつける練習をしている自分。
それだけでも、僕は幸せを感じちゃう(笑)

さて、特別支援学校になると、 外部からの生徒が入ってきます。
小学1年生の頃から息子は、新学期は大の苦手。みなさんのお子さんも、そんな感じの子が多いのかな?とか想像を膨らませます(笑)

息子は最近は、「学校の方が面白い!」ってなっていましたが、入学式が近くになってくると不安な様子もあったので、「不安かな?大丈夫かな」と心配でしたが、先生方の顔ぶれを見て、安心。

びっくりしました!

中学3年生の時に関わってくれていた先生方が、高等部の先生に変わっていて、学年の先生になっていました。


え?そんなことあるのかい?

中等部は中等部の先生のまま、小学部は小学部のまま、そんな勝手なイメージが先行していました。
みなさんも、そんなイメージが湧きませんか?

副担だった先生なんて、クラスは違うけど、重複クラスの先生になってました。
顔馴染みの先生が多く、 不安が消えました。

しかも!小学部の先生だった方で、僕が出ている勉強会でよく講師をしている女性の先生がお隣のクラスだったのもびっくりでした。だって、一緒に飲ませて貰ったこともあるのですが、雲の上の存在みたいに感じていたからでした。自閉症のプロ(笑)理解がある学年になるのだろうという安心感が大きいです。

そんな幸せな予感がする入学式になりました!
あとは、息子次第。僕らは、次のステップに向けて頑張っていきたいと思います。

ただ…卒業式の時、先生2人に挟まれて座っていた息子。
「たまたまかなあ」と思ってましたが、 入学式も先生が隣にしっかりついてました(苦笑)

「なーんだ、何をしでかすか分からないから、横に先生がいただけかあ」

まあ、そんな気持ちも分からないまま…
息子は何も気にせず、先生方の選抜に安心したのか、入学式にも拘わらず、常に体はぴょんぴょんしてました(笑)

『息子の特別支援学校高等部入学式』の裏話(泣けた話)

入学式の待ち時間。
県の先生の異動をネットで確認していました。
「あ、○○先生、異動だよ。△△特支に行くんだね」みたいな感じに。

そんな中で、息子を3年間担任として見てくれた女性のベテラン先生の名前がありました。え、どこかに異動しちゃうの?「中等部の教室にいけば会える」って思ってたのに…そう思って横の文字を見ると…

「退職」の文字。

息子を中学3年間見てくれた先生。
小学6年生から転校するために、何度か足を運び、息子の中学入学前から関わってくれた女性の先生。

うちの子は、明らかに「難しい子」

3年間には、色んなことがあり、でも、ベテランのその先生がいたから、息子は安心して中学校生活を送れました。常に冷静な目線で、笑顔で息子を見つめてくれました。

「不登校になるのは覚悟しています」

という僕の言葉から、
始まった息子の中学校生活。
強い強迫性障害がある息子で、中等度の知的障害があり、自閉症も強いのです。言葉はありますが、その分、難しいことも多かったように思います。

放課後等デイサービスに勤め始めて、過去の息子の難しさは際立っていました。放デイで、うちの息子のような子はあまり見かけないのです。僕が支援するのならば、本当に難しいと思っています。

でも、3年目、苦しいことは沢山あるけれど、息子は笑顔で通い続けられました。
「不安なこと」を口に出すことが出来る息子ですから、先生方に、いつも「〇〇が嫌だった」と強く訴えていたと思います。でも、中学3年生の頃の息子の顔は、不満を僕らに訴えていても、明らかに、顔色が違いました。愚痴をこぼしながらも、笑顔。本当に「良い顔」の日々が続きました。

中学1年生の頃は、毎日、学校の使っていない個室で、一人でいる時間も多かった息子が、少しずつ、教室にいけるようになり、中学三年生の頃には、学校生活に楽しみを見出すことができました。

それも、いつも落ち着いて、優しい声掛けをしてくれた…その先生のおかげだと思っているのです。

先生の…卒業式での言葉を思い出します。

卒業式後、
保護者の前で、
生徒を集めて言った言葉。

「これから、最後の授業をします」
「先生は皆さんが大好きです」

淡白な言葉です。

でも、発達障害、知的障害のある子たちに向けた最大限の「配慮」「気配り」が散りばめられていました。

(※先生はここまで年を取った感じではありませんでしたが、画像は近いものを作成してみました)

卒業式の時、妻と話していました。

「本当に良い先生に出会えてよかったね。なんか、やりきった感じの顔をしているね」それは、息子との関わりの3年間を意味して話していました。退職するからとは考えていなかったのです。

でも、違いました。

1人の女性が、特別支援学校の教師になり、何十年。
校舎を後にする姿が脳裏を掠めます

あんな優しく、
何事にも、
落ち着いてみてくれた先生いるかな。

着物をきた姿で、
優しい顔で生徒を見つめていた姿。
清涼な視線だった。

僕らは、障害児の子育てで、日常に埋もれ、日々の子育てに一喜一憂するけれど、先生一人一人に人生のドラマがあり、葛藤もあるだろうと思います。どんな思いで、僕の息子と過ごしてきて、どんな気持ちで、卒業式を迎えたのだろう?

うちの息子だけではなく、
色々な家族とのやり取り、
そして、
過去の生徒との思い出。

息子の入学式の日に、卒業式の先生の姿に想いを馳せるのも変な話だが、
心から先生に感謝をし、そして、その先生のこれからにエールを送りたい気持ちになりました

ありがとうございました。
心から…
あなたがいたから、息子は救われました。

※卒業式の時の日記は↓

特別支援学校卒業式 感動 学校の配慮へ感謝 | あひるのお 発達障害児パパママ blog 陽の日日記



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