息子の部屋から「白黒思考を考える」2024年6月25日

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息子の最近の心が部屋に現れる

最近の息子は、「鬼滅の刃」のテレビ放送が開始したことで、街の中にコラボをしているファミリーレストランなどが多く、外出困難になっています。え?と思われる方も多いと思います。

自閉症の子って頑固?そんな風に思いますが、とにかく自分が決めたことを頑なに信じ込む傾向がある息子です。そのため、理屈でいくら説得しても無駄で、とにかく外出は不可です。というか、知的障害があるので、言葉での理解や理屈の理解なんて出来ないのかもしれません。言葉はありますが、その言葉も時折はちんぷんかんぷんです。僕らが感じる以上に意味を理解していないのかもしれません。

そのコラボの終了日である7/3までは、心までが落ち着かない日々が続きます。学校でも、不穏な子がいることで更に落ち着かないようです。知的障害がありますが、言葉は達者の方だと思います。中等度の知的障害と診断されてますが、それよりも精神的な負担からの行動制限が強い息子です。

昔は、本当に酷いパニックが続きました。それでも、そういう試練を妻の支援をもとに、息子なりに乗り越えて獲得してきたことが、最近になって部屋に現れてきています。そこで、息子の部屋を大公開したいと思います。

言葉により「不満や不安の表出」がある息子を、(この表現は嫌いですが)重度のお子様の「心の代弁」のように感じることがあります。なので、この部屋を見て貰うと、お子様の心の何かのヒントになるかもしれません。

とはいえ…僕は、当事者意識というのが大切だと思っているので、息子の心に近づこうとすると、想像を超える解答で再び距離が離れていく。そんな追いかけっこをしている毎日なんですけれどね…(笑)

息子の部屋

部屋一面に、もう貼るところがないくらいA4の紙が貼りつけてあります。ここで見れる大切なことは、『白黒思考』なのかな…と思います。不安症の息子は、「白黒思考」が強いです。実際に、自分が思うに、この「白黒思考」が自閉症の中では一番やっかいなことだと思っています。そして、この白黒思考は「安心不安思考」だと僕は思うんですね。常同行動とかと繋がることだと思います。安心感のある場所に留まりたいという思考は、常同行動に繋がります。「この白黒思考を打破できるなら、多くの自閉症児の心は少しずつ楽になるのではないか?」とも思えるのです。

もしかしら…発達障害児の多くの代弁

上記に書いた「白黒思考」。これは、自閉症の特徴と言われますが、こういった思考が生まれるのは「不安」からなのではないかと思います。言葉がない子の心は常に「不安」の中にいるかもしれません。だから、不慣れなものには触れたくない。僕らだって、新しいものに触れるのって「怖い」じゃないですか。転職とかで新しい環境に行くのも怖い。だから、同じ環境で、同じ仕事を好む人もいます。不安があるから、同じ場所、同じ行動を好む。それは理解しやすいのです。常同行動と言われて、「あ、うちの子も当てはまる!」だけではなくて、「だとしたら不安があるんだ。だったら安心感を持ってもらいたい。じゃあ、どうしよう…」とういう模索が大切で、もしかしたら、お子さんの心の安定につながるかもしれません。

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