【発達障害児支援ロードマップ】②0歳から小学校入学まで!(経験者パパが語る)就学前ロードマップ

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前回の①「子供が発達障害と気づくまでの親の体験記」は、親が子供の状況を受け入れるためのロードマップでした。今回は、「障害受容」をしてから、僕ら親がどんな気持ちで、どんな経験をしたのかを踏まえながら、何をしていくべきかをまとめました。

「うちの子、もしかして発達が気になるのかも?」

お子さんの成長を見守る中で、そんな小さな「あれ?」を感じていませんか? 言葉の遅れ、集団に馴染みにくい、こだわりが強い、じっとしていられない…。もしそう感じても、決して一人で抱え込まないでください。特に就学前のママさんは孤立を感じることが多いです。きちんとした専門家と繋がることは、お子さんの状況把握だけでなく、ママ自身の味方を手に入れることにもなります。就学前に孤独感で気持ちを押しつぶされることがないように、まずは適切なアドバイスをくれる自分の味方を作りましょう。

そして、気持ちの整理(障害受容)が出来たら、そんな親御さんとお子さんが安心して就学準備を進めていきましょう。そのために、「0歳から小学校入学まで」をサポートするロードマップをご用意しました。

発達の多様性を持つお子さんにとって、早期の気づきと適切な支援は、その後の成長に大きな影響を与えます。このロードマップを通じて、お子さんの可能性を最大限に引き出し、未来への道を共に歩んでいきましょう。

私たちからのメッセージ:障害受容をしたとしても、悩みは絶えないですし、苦しい気持ちになることもあると思います。ですが…我が子は我が子です。「子供たちが置かれた場所で咲く」こと、それが僕は大切だと思います。難しく考えるのではなく、良い場所でニコニコ笑って過ごせるように、僕らは子供たちの子育てを考えていくべきではないでしょうか?


ロードマップの主要な段階

第1章:0~3歳頃の発達の気づきサインと最初の相談先

まずは、前回の復習のような形になります。

お子さんの発達に「あれ?」と感じる瞬間は、ごく小さなことから始まるかもしれません。

  • 乳幼児期の発達特性の具体例
    • 0歳児: あやしてもあまり笑わない、目が合わない、抱っこを嫌がる、泣き出すと激しくいつまでも泣き止まない、なかなか寝ない、すぐ目が覚める。
    • 1~2歳児: 言葉の遅れ(単語が出ない、二語文にならない)、指差しをしない、名前を呼んでも振り向かない、集団遊びより一人を好む、特定の物への強いこだわり。
    • 3~4歳児: 集団行動に馴染みにくい、友達とのトラブルが多い、感情のコントロールが難しい(激しい癇癪)、危険な行動(道路に飛び出すなど)、偏食が強い、身辺自立(トイレ、着替え)の遅れ。
  • 最初の相談先「あれ?」と感じたら、まずは身近な専門家や関係者に相談してみましょう。
    • 乳幼児健診の機会
    • 地域の保健師さん
    • かかりつけの小児科医
    • 保育園・幼稚園の先生

※お子さんの気になる行動・性格などセルフチェックについてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください↓

※まだ、発達障害か分からない保護者さんは、こちらの記事をご覧ください↓

第2章:3歳~5歳頃の早期療育と家庭での発達サポート

早期療育の重要性と種類/家庭出来る具体的な子育てアドバイス

お子さんの特性に合わせた早期からの支援は、成長を力強く後押しします。

  • 早期療育は、発達特性による困難を軽減し、社会性やコミュニケーション能力を高めるための専門的な支援です。ここでは、どんな療育があるのかを載せておきます。ただし、これらの療育は、障害の程度により、必要か否かが分かれていくものだと思います。どのレベルにあるのかによって、これらの療法を選択しながら、子供たちに提供していく必要があると思います。また、「何でも学べばよい、やらせれば良い」というものではないです。
    • 応用行動分析学(ABA): 行動の原理に基づき、好ましい行動を増やし、不適切な行動を減らす。
    • 認知行動療法: 思考や行動のパターンに働きかけ、問題解決能力を高める。
    • TEACCH: 構造化された環境で、視覚的な手がかりを多用し、自立を促す。
    • SST(ソーシャルスキルトレーニング): 社会的な場面での適切な振る舞いを学び、実践する。
    • 作業療法(OT): 感覚統合や微細運動の発達を促し、日常生活動作の向上を目指す。
    • 理学療法(PT): 粗大運動の発達を促し、身体のバランスや動きを改善する。
    • その他、箱庭療法や音楽療法なども。
  • 家庭でできる具体的な支援は特別なことばかりではありません。
    日々の生活の中でできるサポートがたくさんあります。
    • 環境の調整: 刺激が多い場所を減らす、物の配置を分かりやすくするなど、お子さんが過ごしやすい環境を整える。
    • 視覚支援: スケジュールやルールを絵や写真で示すことで、見通しを持たせる。
    • 成功体験を増やす: 小さな「できた!」をたくさん経験させ、自己肯定感を育む。
    • 褒めることの重要性: 「できたこと」や「頑張ったこと」を具体的に褒め、意欲を引き出す。
    • 日常生活での声かけ: 「〇〇してね」など簡潔な言葉で指示を伝え、理解しやすいように工夫する。
    • 生活習慣の確立: 食事、着替え、排泄、睡眠などの基本的な生活習慣を、繰り返し練習し、定着させる。
    • 感情コントロールの練習: 怒りや不安な気持ちを言葉で表現する方法を一緒に考える。
    • 遊びを通じた学び: 片付けをゲームにしたり、順番待ちを練習するなど、遊びの中で社会性を育む。

私たちからのメッセージ:ABAやSSTは、何でもかんでも使えば良いというものではないと思います。年齢によっては、脳の解釈がそこまで追い付いていないことも多いからです。ここでは書いていないですが、僕がオススメしたいのは「絵本の読み聞かせ」です。ただ、読み聞かせるのではなくて、膝の上にお子さんを座らせて、指で文字を負いながら、ゆっくりと絵本を読む。絵本の中にある「道徳」を学ぶことはお子さんの成長にはとても良い効果があるはずです。その理由は、ママと同じ方向で目線を持ち、密着することで愛着の形成に繋がります。また、注意欠陥多動性障害(ADHD) のお子さんは、先に進みたがりますが、文字を指をさしながら読むことで、「待つ」ことを学べます。その上で、絵本のストーリーに集中することで、「社会性」として必要なことを学ぶことが出来ます。YouTubeなどの動画を選択しないのは、ママと一緒に創造性を伸ばす効果を期待しているのです。

第3章: 3歳から就学前までに利用できる公的発達支援サービス・制度

3歳から就学前までのお子さんを対象とした、発達支援に関する日本の制度利用と、発達検査について詳しく解説します。日本では、障がいのあるお子さんや発達に支援が必要なお子さんに対し、就学前から様々な支援制度が用意されています。主なものは以下の通りです。

1. 児童発達支援(障害児通所支援)

  • 概要: 障がいのあるお子さんが、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練などを行う施設に通い、支援を受けるサービスです。2歳から小学校就学までが対象ですが、特に就学前のお子さんが多く利用します。
  • 目的: 早期からの療育を通じて、将来的な自立や社会参加を促進することを目指します。
  • サービス内容の例:
    • 個別支援: 専門のセラピスト(作業療法士、理学療法士、言語聴覚士など)による個別の療育プログラム。
    • 集団活動: 遊びや活動を通して、集団の中でのルール理解、コミュニケーション、社会性などを育む。
    • 日常生活動作の指導: 食事、着替え、排泄などの自立を促す支援。
    • 保護者支援: 育児相談、ペアレントトレーニング、情報提供など。
  • 利用の流れ:
    1. 相談: まずは、お住まいの市町村の福祉窓口(障がい福祉課、子ども家庭課など)や、地域の相談支援事業所に相談します。
    2. 申請: 市町村に利用申請を行います。この際に、医師の診断書や発達検査の結果などが必要になる場合があります。
    3. 調査・支給決定: 市町村が、お子さんの状況や支援の必要性を調査し、支給の可否や利用できる日数などを決定します(「通所受給者証」が発行されます)。
    4. 利用契約: 支給決定後、利用したい児童発達支援事業所と契約を結び、利用を開始します。
  • 費用: 原則1割負担ですが、世帯の所得に応じて月額負担上限額が定められています。上限額を超えて請求されることはありません。多くの場合は、住民税非課税世帯や低所得世帯では自己負担額が無料となることがあります。

Q&A 児童発達支援と保育園(幼稚園)の関係はどうしたら良いのでしょうか?
answer 保育園と児童発達支援の事業所で連携をとって支援を考えていきます。「週に一度午前中に児童発達支援を受けたあとに、保育園に送って貰う」のような利用なども出来ます。

2. 保育所等訪問支援(障害児通所支援)

  • 概要: 障がいのあるお子さんが通う幼稚園、保育園、認定こども園などに、専門の支援員が訪問し、お子さんや集団に対する支援を行うサービスです。
  • 目的: 集団生活への適応を促し、よりスムーズな園生活を送れるようにサポートします。
  • サービス内容の例:
    • お子さんへの直接的な支援(集団への参加を促す、困りごとの軽減など)
    • 園の先生方への助言や情報提供(お子さんの特性に合わせた関わり方、環境調整など)
  • 利用の流れ: 児童発達支援と同様のプロセスで支給決定を受けます。

3. 医療的ケア児等への支援

  • 概要: 重症心身障がい児や医療的ケアが必要なお子さんに対して、医療と福祉が連携した支援が提供されます。
  • サービス内容の例: 訪問看護、短期入所(ショートステイ)、医療型児童発達支援など。

4. 各市町村独自のサービスなど

  • 各市町村によっては、独自の療育プログラムや相談窓口を設けている場合があります。地域の情報を収集することも重要です。

第4章: 就学前に行う発達検査の種類と目的

発達検査は、お子さんの発達の状況を客観的に評価し、得意なことや苦手なこと、発達のアンバランスなどを把握するために行われます。就学前の段階では、主に以下のような目的で行われます。

  • 発達のスクリーニング(発達の遅れがないかの簡易的な確認)
  • 発達特性の把握(自閉スペクトラム症、ADHDなどの特性の有無や程度)
  • 療育計画の策定
  • 受給者証の申請に必要な情報収集
  • 就学先の検討(特別支援学級・学校、通常の学級など)

代表的な発達検査には、以下のようなものがあります。

発達検査の種類と目的

1. 新版K式発達検査

  • 対象年齢: 0歳〜成人
  • 評価領域:
    • 姿勢・運動: 粗大運動、微細運動の発達
    • 認知・適応: 視覚認知、聴覚認知、記憶、問題解決能力
    • 言語・社会: 言語理解、言語表出、コミュニケーション、社会性、生活スキル
  • 特徴: 日本で広く用いられている発達検査で、発達年齢(DA)と発達指数(DQ)が算出されます。お子さんの行動観察や保護者からの聞き取り、簡単な課題への取り組みなどを通して評価します。
  • 結果の解釈: 各領域の発達水準や、全体的な発達のペース(DQ)を把握できます。

娘がK式検査をしてきた体験談

先日、うちの娘がK式検査をしてきました。内容をあまりに教えてしまうと、今後、検査をする方に迷惑が掛かるので控えますが、個室で、心理士の先生(?)と一緒にお話しをしながら、1時間程度の検査になりました。娘は、多動があるのですが、座っている時に前に乗り出したり、座位が保てなかったりしましたが、検査ではその点は加味しないようでした。その点に関しては、備考欄みたいな所に、注意点として記載するとのことでした。この点で、「できること、できないこと」「認識していること、認識していないこと」などを明白にすることが出来たので、その日のうちに妻は、「出来なかったこと」を克服するために、教材を買ってきていました(笑)こういった検査で重要なのは、「我が子の現状を把握すること」だと思います。決して、出来ないからダメだという判断ではなく、「何が出来るのか?」「何を伸ばすのか?」を発見するためのものだと考えて貰いたいと思います。

2. 乳幼児精神発達診断法(遠城寺式発達検査)

  • 対象年齢: 0歳〜4歳3ヶ月頃
  • 評価領域:
    • 運動: 粗大運動(寝返り、お座り、歩行など)、微細運動(指先の操作など)
    • 社会性: 人との関わり、模倣、遊びなど
    • 言語: 言葉の理解、発語、コミュニケーション
    • 生活習慣: 食事、排泄、着替えなど
  • 特徴: 乳幼児の発達を総合的に評価する検査で、発達曲線上に現在のお子さんの発達段階をプロットすることで、同年齢の子どもたちと比較してどの程度の発達段階にあるかを視覚的に把握できます。主に医師や保健師が実施します。

3. Vineland-II(ヴァインランド適応行動尺度 第2版)

  • 対象年齢: 出生〜90歳
  • 評価領域:
    • コミュニケーション領域: 受容言語、表出言語、読み書き
    • 日常生活スキル領域: 身の回り、家庭生活、地域社会
    • 社会性領域: 対人関係、遊びと余暇、コーピングスキル
    • 運動スキル領域(乳幼児・小児のみ): 粗大運動、微細運動
  • 特徴: 保護者への聞き取り(面接形式)を通して、お子さんが日常生活で実際にできること(適応行動)を評価します。診断名に直接結びつくものではありませんが、お子さんの生活における困難さや支援の必要性を把握する上で重要な情報となります。

4. 日本版WISC-IV(ウィスク-IV)知能検査

  • 対象年齢: 5歳0ヶ月〜16歳11ヶ月 (就学前の年長さんで実施されることがあります)
  • 評価領域:
    • 言語理解指標 (VCI): 言語的な知識、言語的な推論能力
    • 知覚推理指標 (PRI): 視覚的な情報処理、非言語的な推論能力
    • ワーキングメモリー指標 (WMI): 短期的な情報を保持・操作する能力
    • 処理速度指標 (PSI): 視覚情報を素早く正確に処理する能力
  • 特徴: 認知能力(知能)を総合的に評価する検査で、得意な認知特性と苦手な認知特性を詳細に把握できます。学習支援や就学相談の際に重要な情報となります。3歳〜4歳のお子さんにはWIPPSIという下位検査が適用されることもあります。

発達検査を受けられる場所

  • 小児科(発達外来): 発達の専門医がいる小児科で検査を受けることができます。
  • 児童精神科: 精神科医や臨床心理士が検査を行います。
  • 発達支援センター/療育センター: 地域の総合的な発達支援機関で、検査から療育まで一貫した支援が受けられることが多いです。
  • 地域の保健センター: 乳幼児健診などを通して発達相談を受け、必要に応じて専門機関への紹介を行ってくれます。
  • 一部の総合病院(小児科、精神科など)

検査結果が怖い。でも、早期療育の方が重要

3歳から就学前のお子さんへの発達支援は、早期介入が重要であるという考え方に基づいて、多様な制度と専門的な発達検査が用意されています。お子さんの発達に不安を感じたら、まずは地域の相談窓口や専門機関に相談し、適切な情報収集と支援の検討を始めることを強くお勧めします。専門家と連携しながら、お子さんの個性に合わせた最適な支援を見つけていきましょう。

私たちからのメッセージ:僕の経験からの話をさせて頂きます。まだ、小さいお子さんを発達障害と認めていく「怖さ」は誰にでもあるものだと思います。親なら当然のことだと思います。しかし、幼稚園などからの指摘があっても、がんとして動かない保護者さんが多い現実があります。本当は、保護者さん自身も不安でいっぱいだったり、うすうす発達障がいかもと感じていたりするのですが、その怖さから動けないこともあるのだと思います。ただ、僕が言えるのは、「早期療育」が正解だと思います。療育を受けることを遅らせるのではなく、お子様の3年後、5年後の成長を考えれば、早期に療育を受ける方が良いと思います。必ず「早くから動いて良かったとなる」のだと思っています。そして、発達障害と診断が降りても、子の人生が終わるわけではないのです療育手帳を貰っても、問題なくなれば、返納すれば良いだけです。通所受給者証などは、子の将来に何の影響もありません。だからこそ、早期療育で、就学後のお子さんの「成長」を考え、より良い未来を描いて欲しいと願います。

第5章:6歳~小学校入学に向けた準備と合理的配慮

小学校入学は、お子さんにとっても保護者にとっても大きな節目です。安心して新しい生活を迎えられるよう、計画的に準備を進めましょう。

就学相談のプロセスと目的就学相談は、お子さんにとって最も適した学びの場を見つけるための大切なプロセスです。多くの場合、小学校入学の1年前の4月頃から始まり、11月頃までに就学先が決定します。(自治体によって、多少の違いはあるので、自治体に確認してください)

小学校の就学相談プロセスと流れ

  • 相談の申し込み: お住まいの地域の教育委員会や児童・家庭支援センターに連絡。
  • 面談・発達検査・行動観察: 保護者との面談、お子さんの発達検査(WISC、K式など)、専門家による行動観察。
  • 就学支援委員会による検討: 専門家(校長、教員、医師、相談員など)が、お子さんの情報をもとに最適な就学先を総合的に検討。
  • 就学先の決定通知: 教育委員会から正式な入学通知書が送付される。

就学先の選択肢とそれぞれの特徴

  • 通常の学級: 一般的なクラスで、必要に応じて「合理的配慮」を受けながら学ぶ。
  • 特別支援学級: 特定の障害種別(知的障害、自閉症・情緒障害など)に応じた少人数のクラスで、個別の支援計画に基づき学ぶ。
  • 通級指導教室: 通常の学級に在籍しながら、一部の時間に特性に応じた専門的な指導を受ける。

合理的配慮とは何か?

「合理的配慮」とは何か、具体的な例「合理的配慮」とは、障害のあるお子さんが、障害のないお子さんと平等に教育を受けられるように、学校が個々の特性に応じて行う配慮のことです。

  • 読み書きの配慮: 拡大文字資料、フリガナ、音声教材の使用、代読、PC・タブレットの活用。
  • 視覚情報の活用: 授業の内容を絵や写真で示す、板書を大きく書く。
  • 環境整備: 集中しやすい座席配置、衝立の利用、騒音対策。
  • 心理面・健康面への配慮: 成功体験を増やす機会の提供、困ったときに相談できる場所や人の確保、休憩時間の確保。

保護者が就学準備で備えるべきこと

  • 就学支援シートの作成: お子さんの発達状況、特性、得意なこと、苦手なこと、必要な配慮などを具体的にまとめる。
  • 学校見学: 検討している学校の雰囲気や支援体制を実際に確認する。
  • 家庭での生活習慣の最終確認: 一人でできることを増やし、学校生活への移行をスムーズにする。
  • 相談支援事業所の活用: サービスの利用計画作成や関係機関との調整をサポートしてもらう

合理的配慮についてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください


まとめ:未来への希望・メッセージ

お子さんの発達に気づき、診断を受けることは、決して終わりではありません。それは、お子さんの個性や特性を深く理解し、その可能性を広げるための新たなスタートラインです。そして、検査結果で、「発達障害」と診断が降りたとしても、「息子は息子」であり、「娘は娘」です。障害受容は、正直、親の心を砕きます。でも、それに、親が砕かれっぱなしだった時に、息子や娘はどうしたら良いのでしょうか?

「息子の将来に笑顔を」
「娘の将来に笑顔を」


僕は、いつもそれを考えています。綺麗ごとなのかもしれません。でも、僕が願うのは、子供たちの笑顔。本当に、それだけなのです。だから、子供たちに対しては、「置かれた場所で咲いてほしい」といつも思っています。

就学前の発達障害児のロードマップのポイントは、いくつかの制度理解とサービスの利用、早期療育とポイントはありますが、何よりも大切にしてほしいポイントは、「親の障害受容」だと僕は思います。就学前は、「どうしても、他の子と比較してしまう」ことも多かったり、周りに支えてくれるママ友なども少なくて孤独を感じたりして、本当に辛い時期だと思います。でも、子供たちを支えるのは保護者さんしかありません。くさいこと言えば、保護者さんの「愛情」が、子供たちを支えます。だからこそ、しっかりとお子さんを見つめられる親としての自分を、自己覚知しながら、優しい気持ちでお子さんを見つめてあげてほしいと思います。

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